AIを使うほど、弱くなる

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AIを使うほど、弱くなる

あるメルマガを読んで、印象に残ったことがありました。

プロモーションライターの後藤さんが「AIを使うのをやめた」とおっしゃっていた。理由は、コピーライティングの能力が劣化していくから。昔書けていたものが書けなくなっている。自分の商売の根幹だから、その筋力が落ちるのはまずいと。

これ、どう思いますか。

能力の劣化は、本当に起きる

僕はコピーライティングにバリバリAIを使っています。そして正直に言うと、能力は失われていくと思っています。

でも、それを受け入れた上で続けています。

理由は、僕がコアに置いているのがコピーライティングではなく、コンセプトメイキングだからです。どの市場が空いているのか、どんな切り口でいくのか。ここは今もAIに任せていません。全部自分の頭で考えています。

骨組みを自分で作り、文章への落とし込みにAIを使う。大きなトークの流れは自分で組み立ててアウトプットしている。結局、AIに任せきれていない部分が実態としてかなりあります。

コアを渡すかどうか

今やビジネスで苦戦している人の多くは、AIに代替されるポジションにいる人になってしまっています。コアに高い能力値をキープしていないと生き残れない時代です。

一方でルーティン業務や文章の落とし込みをAIに任せることで、脳のリソースをコアに集中させることができる。AIを使う理由はそこにあると思っています。

2026年冒頭に感じた絶望

実は今年の冒頭、かなり悩んでいた時期がありました。

自分が進化するほど、仲間の仕事が失われていく。デザイナーへの発注量が減り、動画編集も自分のチームでできるようになり、システム開発も自分で生み出せるようになった。

俺がやっていることは後世に残るものなのか。あと数年で消えてなくなるんじゃないか。そこに絶望して、悲しくなった時期が確かにありました。

今は一周乗り越えて、こう割り切れています。残りの期間をとことん走り切ってやろうと。コンテンツビジネスという界隈がなくなるその日まで、全力で戦い続ける。

AI時代の未来を、描けていますか

そう割り切れた今も、AIが「これができるようになった」と進化するたびに、不安になることはあります。

でもだからこそ、「自分の価値とは何なのか」という問いを持ち続けることが大事なんだと思っています。正解はない。でも、それを言葉にしようとしているかどうか。

仕事がなくなっていくことを見越した上で、残りの期間をどう生きるか。僕は「全力で生きる」ことで周りの人たちを守っていこうと思っています。

何をAIに任せ、何は自分でやり続けるのか。ここをしっかり考えながら日々のビジネスをしていく人と、周りやAIに振り回されているだけの人とでは、大きな差がついていきます。

考え抜く姿勢を持てない人がAIに代替されていく。結局、それが正体なのかなと思っています。

音声でも聴けます

より落とし込みたい方は、stand.fm でも話しています。

stand.fm で聴く

田中祐一

P.S.

哲学的な話になってしまいましたが、こういうことをちゃんと言語化する時間って大事だなと思っています。

後藤さんのメルマガを読んで、改めて自分はどう向き合うのかを考えるきっかけになりました。答えが出ない問いを持ち続けることも、一つの姿勢だと思っています。

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AIに、家の中に入ってもらっていますか

AIに、家の中に入ってもらっていますか

「Claude CodeとCursorって何が違うんですか?」 受講生からよく聞かれます。今日はその話をします。 ブラウザ型とアプリ型、本質的な違い AIツールには大きく2種類あります。「ブラウザ型」と「アプリ型」です。 ChatGPT、Gemini、Claude.ai。これらはインターネットブラウザ上で使うので触りやすい。でも結局、パソコンの中で何かをしてくれるわけではありません。 家の外から「こういう順番で掃除するといいですよ」と教えてくれるだけで、実際に掃除してくれるわけじゃない。だから生産性の改善に限界があります。 一方、CursorとClaude Codeはパソコンにダウンロードして使うアプリ型です。「じゃあ作っておきますね」とガシャコガシャコ実際に作ってくれる。フォルダを整理したり、ファイルを生成したり、テキストを書いたり。家の中に入って作業してくれる感覚です。 ブラウザ型からアプリ型に移行することは、生産性改善の大きなステップです。 CursorとClaude Code、入り口が違うだけ では、CursorとClaude Codeは何が違うのか。

By yuichi tanaka
AIを学ぶことは、目的じゃない

AIを学ぶことは、目的じゃない

今週、日本でセミナーを連日やっていました。PLCプラチナ、80人が集まったPLCワークショップ、ナレハブでのマーケティング講座、PPの作業会。 どこに行っても出てくる言葉がありました。「AI疲れ」です。 情報が多すぎて何からすればいいかわからない。正直ついていけない。そういう声があちこちで上がっていた。 でも僕は、それでいいと思っています。 AIを学ぶことは目的じゃない なぜいいかというと、「AIを使って仕事をするわけじゃない。結果を出したいからAIが必要なだけ」だからです。 AIを学ぶことは手段であって目的ではない。AI疲れになるのは、AIそのものを追いかけている状態になっているから。それはある意味、正しく迷子になっています。 ただし現実として、AIを使って生産性を上げている人と、肉体一つでやっている人との差はどんどん開いていきます。 今まで7〜8人でやっていたプロモーションが、1〜3人でできるようになる。僕自身も今、チームの人数を絞りながら、その分チームを増やしていく方向で動いています。それができる環境が整ってきているからです。 解決策は「環境作り」一択 苦

By yuichi tanaka
誰も頼んでいないのに、LPを作った話

誰も頼んでいないのに、LPを作った話

月曜日の昼に、コンセプトが降ってきました。 「この企画、面白い。あの人と一緒にやりたい」 そう思ったら、もう手が動いていました。コンセプトメイキング、LPのヘッダー作成、動画台本の仕上げ。全部やってから「こんな企画をやりたいんですが、一緒にやりませんか?」とメッセージを送りました。 夜にミーティングして、その日のうちに締結。木曜日には撮影、ゴールデンウィークにリリース、5月中旬には売上が上がる見込みです。 月曜から数えて、3日間で完結する見通し。これ、AIのおかげです。 プロデュースの「逆転モデル」 従来のプロデュースは、コンテンツホルダーから「売りたいコンテンツがあります」と依頼が来て、どう売るかを考えるものでした。 今回やったのは逆です。 先に企画を作って、その企画に合う人を受講生の中から選んでアサインする。プロデューサーの考えた企画が起点になるモデルです。 受講生の中にその企画にぴったりの人がいたので、その人の顔を思い浮かべながらコンセプトを組んでいきました。LPのヘッダーが完成した状態で「一緒にやりませんか」と声をかける。ミーティング前に、すでに動画台本まで

By yuichi tanaka
「お勉強させてください」と言う前に

「お勉強させてください」と言う前に

スタッフになりたいという人が、こんな言葉を口にしたそうです。 「お勉強させてください」 聞いた瞬間、思いました。それ、言う必要ありますか? 相手からどう見えるか、考えていますか? その発言、誰のための言葉ですか ビジネスの場では、自分の言葉が相手にどんな影響を与えるかを常に考えなければいけない。これはマナーとか礼儀の話じゃなく、純粋に「チームとして結果を出せるか」という話です。 「できるかどうかわかりません」という言葉すら出てこないなら、せめて「精一杯頑張らせていただきます」と言えばいい。前者は相手の不安を増やし、後者は相手の背中を押します。 プロデューサーとコンテンツホルダーの会話 コンテンツホルダーから「何のために頑張ってるの?」と聞かれたとします。 心の中で「見栄のため」「モテるため」と思っていてもいい。それは人間として自然なことです。 でも、チームとしての最善の発言は「あなたを勝たせるためにやっています」です。「私はあなたを勝たせることしか考えていません」と言えるかどうか。 最近めちゃくちゃ忙しいと聞かれた時、プロデューサーが「他の案件でこの人とあの人

By yuichi tanaka